双極性障害であることを検査で判断し治療方針を固めていく

ピックアップ

特定する

患者と会話をしている看護師

うつ病の治療をしているがなかなか治らないという場合、双極性障害を考えるべきである。検査の方法には問診による自己チェックやエピソードの参照で判断することができる。

調べる場所

問診をチェックする女性

双極性障害とうつ病、気分障害などは区別がしにくく、家族などが治療の指標にするには問診は難しいところがある。光トポグラフィー検査を使えば、図形で体の状態を確かめることができる。

病気を知る

顎に手をそえて悩んでいる女性

患者の増加

近年は精神的な病気にかかる人が多くなってきている。これは、精神医療の発達が充実してきていることも要因の一つである。一昔前までは精神的な病気は解決不可能なものとされ,隔離や放置といった対処法が行われてきた。それでは根本的な解決にはならないが、昔はその病気を診断する方法や検査する方法はもちろん、治療する方法も無かった。しかし、今は精神医療の研究も進められてきているので、精神の病は治療可能なものに変化している。このことから、今まで我慢し、医療機関を利用する事ができなかった人も、精神科や心療内科を受診できるようになってきているのである。これが影響したことで、病気の検査や診断を訴える患者が増えているともいえる。

二つの特徴

精神の病気といえば、うつ病が最も知られているものである。しかし、それ以外にも沢山の種類があるので、知っておいた方が良い。種類を知ることで、正しい診断やセルフチェックを行なうことができるのである。うつ病と一概に診断できない病気もあり、これも単にその人個人の気質の違いではなく、病気の症状の一種であることも多い。うつ病はエネルギーが無くなり、引きこもりがちになる病気である。死にたくなるまでの気分の落ち込みを症状として訴えることも多く、生命の危険もある病気といえる。気分が落ち込まなければ安心、というわけでもなく、体にエネルギーが有り余っている状態も危険な状態の一つといえる。うつと躁の状況二つの特徴が出るのが、双極性障害である。

なぜこのような病気になるのか

双極性障害の原因はまだ解明されていませんが、遺伝的要素と環境要素とが関わっていると考えられています。 双極性障害は発症する原因として遺伝子が関係しているといわれていますが、それだけで発症する病気ではありません。 育った環境、慢性的なストレスも原因のひとつと考えられていますがはっきりとは解っていません。 なりやすい性格としては、ユーモアがあり社交的で周りに気遣いができる現実的な志向を持った人が多いとされています。 このようないろいろな要因が重なり、ストレス、生活リズムの乱れにより発症するのです。 双極性障害は鬱から始まることが多く見られています。鬱を数回繰り返した後に急に躁になるというタイプがあります。鬱だと思っていたら双極性障害だったというケースもあるようです。

光トポグラフィー「近赤外線分光法」

鬱病は症状が多様なため検査などではなかなか診断がつけづらい病気です。双極性障害は憂鬱な気分が症状の鬱状態と気分が高揚する躁状態を繰り返す病気です。ですから憂鬱な気分の時には鬱病との見分けがつけづらい。 そこで正確な診断を下すための検査が光トポグラフィーという検査です。この検査は別名「近赤外線分光法」といわれます。 ヘモグロビンが近赤外光をよく吸収する作用を利用したものです。脳は活動するときに酸素を利用します。酸素はヘモグロビンが運搬するのですから酸素を含んだヘモグロビンがどのくらいあるかで脳の活動状況が解る訳です。そのヘモグロビンを近赤外光を照射することで調べることができます。 この検査方法で統合失調症、鬱病、双極性障害を診断することが可能となりました。

注目の記事

  • 治療の方法

    検査をすれば、双極性障害の治療の方針を固めることができる。有効な薬剤としてはオランザピンなどの抗精神病薬が用いられる。また、逸脱行動を治すための心療も行われる。