双極性障害であることを検査で判断し治療方針を固めていく

治療の方法

カメラ目線の女性

効率の良い治療

双極性障害と判断するには、問診と光トポグラフィー検査の併用が重要であるということがわかった。光トポグラフィー検査では近赤外線を使って脳の血流を調べるが、この時近赤外線を照射するためにヘルメット型の装置を頭に装着する。装着するために頭の毛を剃る必要はない。そしてさらに、前頭葉の動きを検査するために幾つか質問をしていく。質問をしなければ、双極性障害かうつ病の違いが分かりにくいのである。この検査の質問内容については、検査に慣れた人が行なうので正確性は確実である。内容の一例としては、五十音の一つ、たとえば「あ」から連想する単語を一つずつあげていくというものである。この質問は思ったより難しいが、それが脳の運動の仕方を見るために役立つのである。ちなみに健常者はこの時前頭葉が全体的に活発に動く傾向にあるが、統合失調症患者の場合はほとんど動きが見られない。双極性障害の患者の場合、通常よりも活発な血流の動きが観察される。

こうした検査と問診があれば、双極性障害の効率のよい治療を行なうことができる。基本的な治療は薬物療法であり、それを心理療法と組み合わせて行なう。双極性障害で多く使われる薬といえば、気分安定薬とよばれるリチウムである。双極性障害の場合、気分の落ち込みと躁状態を繰り返すので、カルバマゼピンという躁状態に作用する薬も併用されることがある。副作用もあるので、使用中は血液検査を定期的に行ない、体調に変化がないかを確かめることがある。